馬の繁殖シーズン、ほぼ終了
馬は季節繁殖動物なので年中発情があるわけではありません。自然界では春から初夏にかけて発情がきます。一方、自然を待たず少しでも早くに生ませいという方も多くいます。
そもそもなぜ馬は春になると発情が来るのかというと、日照時間が長くなることと暖かくなってくることで卵巣機能が動きだすからです。
そこで少しでも早くから発情を来させるために「ライトコントロール」をします。これは12月冬至から夕方馬房に入れてから8時まで、朝は5時から7時まで馬房を明るくすることを言います。眼に、ある一定の明るい光が入ると体は春になったと認識して発情がくるのです。また馬服を着せて暖かくします。さらに高たんぱくの餌を与えてボディコンディション(太り具合)を上げていきます。このような管理により早くに発情を回帰させ、交配に導きます。
馬の妊娠期間は11か月(330日)なので、6月末に交配、受胎したならば5月末に子馬が生まれてきます。おおむね6月末で繁殖シーズンは終了します。
今年も怪我なく無事に過ごせたことを感謝します。