現役獣医師が解説! 微生物の歴史について知っていますか? 続編
こんにちは、ひだかC.L.Cの獣医師 タケダです。
微生物学の歴史パート②です。
微生物学の歴史パート①では古代から17世紀までの微生物学が定まらない世界の中で伝染病の原因についていろいろな考察がなされました。
18世紀 生物の自然発生説(微生物は自然に発生にする)が主流でした。自然発生説とは、例えば、肉を放置するとカビが自然に発生するという考え方です。
19世紀 パスツールとコッホにより現代の微生物学は確立されていきました。パスツールは彼が考案した「白鳥の首型フラスコ」を使って自然発生説を否定しました。このフラスコに肉汁を入れ煮沸後、冷却し、長期間保存しても腐敗しませんでした。
そして、さきを割ると腐敗が起こったことから、空気中に微生物がいることを証明しました。これで、空気中の微生物がフラスコ内に混入しない限り、微生物が発生することはないということを証明したこととなり、これまでの概念を完全に打ち破りました。
※参考資料:獣医微生物学 (監修:見上彪)
函館市出身。中学から大学までサッカー部所属。趣味の旅行と美味しいご飯を食べるために、大学時代には毎朝農家バイトで汗を流す。獣医師となった今は、農家さんの直面する問題を解決するのが生きがい。
今年から子牛の免疫を研究テーマとして酪農学園大学研究生となった。
日常の診療等はBOKUJOBでのインタビューをご覧ください。