へそヘルニア

生後2か月の子牛をペンからロボットに移す時に

農家さんが「なんか腫れてるかも?」と思い触ってみたところ

直径が20センチ以上あるヘルニアに気がつきました。

みると確かに腹の下の毛に隠れて気が付かなかったのもわかる気がします(写真1)。

写真1

翌日、手術をすることにし、夕方から絶食するようお願いしました。

絶食でお腹を軽くしておかないと麻酔中にお腹の中身が肺を圧迫して呼吸ができなくなることがあります。また、これだけ大きいヘルニアでは縫合した部分にかかる圧がとても大きくなり最悪縫合した部分がはじけてしまう可能性もあります。

麻酔をして毛を刈ってみると長径は20センチほどありました(写真2)。

写真2

幸いメスだったのでしっかりとヘルニア部分を縫合することができました(写真3)。

写真3

黒毛和種牛はホルスタインやF1に比べヘルニア発生は少ないのですが、最近増えています。

ただ、これほど大きくなったヘルニアは珍しいですね。

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