子馬の胎便停滞
こんにちは、ひだかC.L.C代表の獣医師 タハラグチです。
今回は、私たちの日々の診療において共有したいトピックについて執筆いたします。
動画では、それまで元気に乳を飲んでいた生まれて3時間の子馬が突然横になりころころと回りだした様子を撮影したものです。
少しすると落ち着き、また乳を飲むところころと転がりだします。と電話がありました。 生まれてすぐに浣腸はして胎便は出たと言っています。
このように子馬が生まれて24時間以内ならば、多くの場合胎便停滞です。
こういうと「浣腸したのに胎便停滞!」と言われることがあります。
生まれてすぐに浣腸をすると、肛門からすぐ奥にある胎便は出てきますが更に奥の胎便はより硬くなってしまうことがあると考えています。
これは浣腸をすることによって体の水分が直腸に集まってきて、肛門に近い胎便は出てくるのですが、それよりも上の腸では脱水状態になってしまうのです。