牛RSウイルス感染症について
こんにちは、ひだかC.L.Cの獣医師 タケダです。
TSV-3の効能に追加された牛RSウイルス感染症についてお話しします。
牛RSウイルス感染症は、呼吸器症状(咳や呼吸促拍、鼻漏など)や39.5~41.5℃の発熱を起こす急性伝染病です。さらに、集団感染を引き起こします。牛の免疫が低下したときには重症化し、死亡することもあります。
1~5か月齢の子牛で症状が最も激しく、寒暖の差によって免疫機能の低下する冬季には重症化しやすい傾向があります。
RSウイルスのワクチンは単独のワクチン、5種混合生ワクチンやカーフウィン6などに含まれています。しかし、これらを接種するよりも前に子牛がRSウイルスによる肺炎になってしまってはワクチンの意味は薄れてしまいます。
『TSV-3』を子牛に生後早い時期に接種することにより、予防が可能となるためおおすすめしています。
函館市出身。中学から大学までサッカー部所属。趣味の旅行と美味しいご飯を食べるために、大学時代には毎朝農家バイトで汗を流す。獣医師となった今は、農家さんの直面する問題を解決するのが生きがい。
今年から子牛の免疫を研究テーマとして酪農学園大学研究生となった。
日常の診療等はBOKUJOBでのインタビューをご覧ください。