現役獣医師が解説! コッホの4原則を知っていますか?
こんにちは、ひだかC.L.Cの獣医師 タケダです。
本日は、コッホの4原則について解説いたします。
細菌学の父
今回紹介するコッホと、前回のパスツールのふたりによって、「病気の原因は微生物である」という病原菌説が確立されました。
コッホは蒸したジャガイモの切り口に発生した斑点をみて、人工的に細菌を増やすための培地を思いつきました。
この考案により、細菌を取り出し(分離し)、それだけを増やす(純粋に培養する)ことが可能となりました。また、細菌の染色法・固形培地の開発・培養技術をまとめました。さらに研究を重ね「コッホの4原則」としてまとめました。
コッホの4原則
①その伝染病の病変からは常に同じ微生物がみつかること
②その微生物をとりだせること
③その分離した微生物を使い、実験的に動物に感染させることができること
④発病した動物の病変から同じ微生物が分離されること
当時は、ある特定の微生物が特定の感染症の原因であると断定することは困難でした。しかし、コッホはこの発表によって、感染症を引き起こす原因が何なのかを具体的に証明しました。さらに、発表において用いた方法は、現在の検査や研究の基本技術となり、彼は「細菌学の父」と呼ばれるようになりました。
函館市出身。中学から大学までサッカー部所属。趣味の旅行と美味しいご飯を食べるために、大学時代には毎朝農家バイトで汗を流す。獣医師となった今は、農家さんの直面する問題を解決するのが生きがい。
今年から子牛の免疫を研究テーマとして酪農学園大学研究生となった。
日常の診療等はBOKUJOBでのインタビューをご覧ください。